「車を故意に傷つけられていた……」
「タイヤをパンクさせられた……」
これらの嫌がらせ被害は、車を所有している場合は誰でも起こり得ます。
被害にあった際、適切な対応方法がわからず、悩む人も多いでしょう。
車への嫌がらせは、放置するとエスカレートし、より深刻な被害につながることもあります。
本記事では、日常的にできる予防法から、トラブルが発生した時の証拠の集め方をわかりやすく解説します。
ご自身の愛車を守るためにも、ぜひ参考にしてください。
目次
車によくある嫌がらせ

車への嫌がらせにはさまざまな手口があります。
この章では、下記のような車への嫌がらせについて解説します。
- 車に傷をつけられる
- タイヤをパンクさせられる
- 車本体や部品を盗まれる
ご自身の車が嫌がらせの被害を受けていないか、今一度確認してみてください。
車に傷をつけられる
最も多い嫌がらせは、車を故意に傷つけられる行為です。
自分でぶつけた覚えのない傷や、鍵や小銭、石で削られたような跡がある場合は、意図的に傷をつけられた可能性が高いでしょう。
これらの傷を放置すると、錆や塗装の劣化の原因になるため、高額な修理費用がかかる場合があります。
さらに、こうした被害をスルーしてしまうと、嫌がらせがエスカレートする恐れも。
小さな傷でもそのままにせず、適切に対処することが大切です。
タイヤをパンクさせられる
タイヤを意図的にパンクさせられるのも、嫌がらせの一種です。
下記に当てはまる場合は、悪意を持ってパンクさせられた可能性が高いです。
- タイヤに釘が刺さっている
- 刃物で刺されたような切れ込みがある
- 複数のタイヤが同時にパンクしている
- 短期間で繰り返しパンクしている
- 画鋲や釘が不自然な場所に刺さっている
パンクをしたまま気づかず運転をしてしまうと、ハンドルを操作できなくなり、ケガや事故につながる危険があります。
車本体や部品を盗まれる
車本体や部品を盗まれるのも、嫌がらせの典型例です。
ナンバープレートやホイール、エンブレムなど、外から簡単に取り外せる部品は盗まれやすい傾向があります。
車の見た目が悪くなるだけでなく、修理の手間や費用もかかるため、大きな負担となります。
また、最近は車本体を狙う盗難被害も増えており、手口も巧妙化しています。
スマートキーの電波を悪用するリレーアタックや、通信システムに不正アクセスするCANインベーダーなどに注意が必要です。
どちらも、車のロック解除やエンジン始動を行う手法になります。
車に嫌がらせをされないための対策

車への嫌がらせを防ぐには、日常的な防犯対策が大切です。
車への嫌がらせを防ぐ方法は下記のとおりになります。
- 防犯カメラ・ドライブレコーダーをつける
- センサーライトをつける
- 車カバー・車庫を活用する
- 防犯ブザー・盗難防止ロックをつける
- 防犯対策のステッカーを貼る
下記で詳しく解説していきます。
防犯カメラ・ドライブレコーダーをつける
防犯カメラやドライブレコーダーがあれば犯行の瞬間を捉えられるため、嫌がらせの抑止力になります。
犯行に及んでいる瞬間を映像に残すことで、第三者に被害を証明しやすくなるというメリットもあります。
ドライブレコーダーは、駐車中でも録画可能なタイプを選ぶと安心です。
防犯カメラの設置が難しい場合は、ダミーカメラでも一定の効果が得られるため、検討してみてください。
センサーライトをつける
センサーライトの設置も、車への嫌がらせ対策に効果的です。
センサーライトは、人の動きを感知すると自動で明かりが点灯します。
車の嫌がらせ被害は、暗くて目立たない場所で発生しやすいため、犯人が犯行しづらい環境を作ることが可能です。
怪しい人物が車に近づいた際もライトが点灯し、室内にいても「誰かが近づいた」と気づけるサインにもなります。
最近では、ソーラー式で配線工事が不要なタイプもあるため、手軽に始められる防犯対策です。
車カバー・車庫を活用する
車カバーや、車庫の活用も効果的です。
車種がわからなくなるのはもちろん、嫌がらせをするのにも手間がかかるため、犯人が犯行を諦める傾向があります。
鍵付きの車カバー・車庫を使用すれば、防犯性をさらに向上できます。
万が一いたずらをされても、厚手で丈夫な素材の車カバーを使用していれば、ダメージを低減可能です。
嫌がらせはもちろん、車両の盗難も防止できるでしょう。
防犯ブザー・盗難防止ロックをつける
防犯ブザーや盗難防止ロックの設置も、嫌がらせ対策に効果的です。
防犯ブザーは、車への衝撃やドアのこじ開けを感知すると警報音を鳴らします。
警報音は大音量で鳴るため、犯行にいち早く気づけるうえ、車を盗もうとした犯人を追い払うこともできるでしょう。
盗難防止ロックを使えば、物理的に車を動かせなくすることが可能です。
犯人が短時間で犯行できなくなり、盗難を防止することができます。
防犯ブザー・盗難防止ロックは種類が豊富なうえ、最近では簡単に取り付けられるタイプも増えていることから、自分にあったものを設置できるのも大きなメリットでしょう。
防犯対策のステッカーを貼る
防犯対策のステッカーを貼ることは、車への嫌がらせ対策に有効です。
「防犯カメラ作動中」「盗難防止装置付き」などのステッカーを貼ることで、犯人に警戒心を与え、犯行を予防することができます。
実際は設置していなくても、貼るだけで抑止力になります。
ステッカーはドア付近やリアガラスなど、犯人の目に入りやすい目立つ場所に貼ることが大切です。
車に嫌がらせをする人の心理

車へのいたずらには、単なるいたずらや偶然だけではなく、下記の心理的な要素が関係していることが多いです。
- 新しい車や高級車を妬んでいるため
- ストレスや恨みを発散するため
- レアな車を転売するため
被害にあっても感情的にならず、冷静に対応することが大切です。
新しい車や高級車を妬んでいるため
新しい車や高級車を妬むことは、車に嫌がらせをする人によくある心理です。
「自分には買えない」「贅沢をしている」といった感情に任せて、傷をつけたり、タイヤをパンクさせるなどの嫌がらせ行為に発展します。
ストレスや恨みを発散するため
ストレスや恨みを発散するために、車に嫌がらせをする人も少なくありません。
自らの不満や怒りを、物に当たることで発散しようとします。
このタイプは、恨みがある特定の人物の車を狙うこともあれば、近くにあった車に無差別に八つ当たりする場合もあります。
レアな車を転売するため
レアな車を転売目的で狙うケースもあります。
日本車は海外でも人気があり、盗難後に海外で高値で転売されるケースが多くなっています。
特に、限定モデルや高級車SUVは注意が必要です。
嫌がらせされやすい車の特徴

車への嫌がらせは、無差別に行われることもありますが、狙われやすい特徴がいくつかあります。
嫌がらせされやすい車の特徴は、下記のとおりです。
- 高級車・新車・外車
- 古びた車
- 駐車ルールを守っていない車
- 人目の付きにくい場所にある車
もし自分の車が当てはまっている場合は、早めに防犯対策を取り入れましょう。
高級車・新車・外車
高級車や新車、外車は特に嫌がらせを受けやすいでしょう。
これらの車は目立ちやすく、嫉妬の感情を持たれやすいです。
持ち主に非がなかったとしても、「贅沢をしている」「見せびらかしている」というような反感を買った結果、嫌がらせに発展することがあります。
古びた車
古びた車や傷だらけの車は、嫌がらせを受けやすい傾向があります。
すでに凹みや傷があると、「傷を増やしてもバレなそう」という心理が働き、犯人にとって嫌がらせをしやすい車に感じてしまいます。
古い車だからと言って油断せず、定期的に洗車やメンテナンスを行い、きれいに保つことが大切です。
しっかり管理されているという印象を与えることで、嫌がらせの予防に繋がります。
駐車ルールを守っていない車
駐車ルールを守っていない車は、嫌がらせの被害を受けやすいです。
無断駐車や長時間の路上駐車、はみだし駐車などは、周囲に迷惑がかかりトラブルの原因になります。
悪気がなくてもマナーの悪い車と思われ、復讐として傷をつけられるなどの被害を受ける可能性があります。
車を停める際は、契約している駐車場や指定スペースを利用し、駐車枠の範囲内にしっかり停めるようにしましょう。
ちょっとした心がけでトラブルを防ぎ、車を守ることができます。
人目の付きにくい場所にある車
人目の付きにくい場所にある車は、嫌がらせの被害に遭いやすいです。
暗い所や死角などは、周囲から見つかりにくく、目撃者もほとんどいません。
犯人にとって都合がよく、嫌がらせがしやすい環境になります。
できるだけ人通りが多く、夜でも明るい場所に駐車するか、防犯セキュリティが万全な環境を整えることが重要です。
車に嫌がらせをされた時の対処法

車に嫌がらせをされた際、後回しにすると証拠がなくなる可能性があるため、早期の対応が必要になります。
対処法は下記のとおりです。
- 防犯カメラを確認する
- 警察に通報する
- 保険会社に連絡する
それぞれくわしく解説していきます。
防犯カメラを確認する
防犯カメラがとらえた映像は、犯人特定や被害の証拠の重要な手がかりになります。
映像を確認する際は、犯人の容姿や服装、車種やナンバー、時刻などできるだけ詳細を記録しましょう。
映像データは上書き保存されることが多いため、速やかに確認し、情報を保存しておくことが重要です。
警察に被害届を提出する
警察に被害届を提出しましょう。
ただし、被害届を提出しただけでは警察に捜査義務は発生しないため、証拠となるものや加害者特定に繋がる情報を伝えることが大切です。
タイヤに釘を刺してパンクをさせるといった行為は器物損壊罪に該当する可能性があり、加害者が特定されて逮捕された場合は、3年以下の懲役または30万以下の罰金もしくは科料に処されることもあります。
※器物損壊罪は親告罪のため、車の持ち主から警察に告訴がなければ公訴を提起することはできないため注意が必要です。
また、親告罪は原則として犯人を知ったときから6ヵ月経つと、告訴することができなくなります。
保険会社に連絡する
警察に連絡した後に保険会社に連絡し、補償されるかどうかを確かめましょう。
被害の状況と事情を説明すると、修理の可否や保険適用の範囲、今後の手順について伝えてくれます。
ただし修理後に連絡をした場合は、補償対象となる損傷が本当にあったのかどうかといった確認ができなくなるため、補償を受けられなくなるケースもあります。
また、保険会社によってはタイヤの損傷は補償対象にならないこともあるため(摩耗なのかいたずらによるものなのか判別が付きづらい)、確認が必要でしょう。
車の嫌がらせを探偵に依頼するメリット

警察では証拠が不十分な場合、積極的な捜査に乗り出せないこともあります。
その場合は、まず探偵に依頼して証拠を集めることをおすすめします。
車の嫌がらせを探偵に依頼するメリットは、下記のとおりです。
- 張り込み・尾行による犯人の素行調査ができる
- 体力・精神的負担が軽減できる
- 調査から法的手続きまでトータルサポートができる
それぞれくわしく解説していきます。
張り込み・尾行による加害者特定ができる
探偵による張り込みや尾行調査によって、加害者の行動パターンや嫌がらせを行う時間帯を把握できます。
車の周辺に繰り返し同じ場所に現れる人物や、再度嫌がらせを行おうとしている人物など、防犯カメラには映りきらなかった範囲まで調査することが可能です。
犯行現場をリアルタイムで監視するため、もし現場に犯人が現れた場合、尾行を継続して犯人の素行調査を行うこともできます。
調査結果は報告書としてまとめられ、警察や保険会社への証拠として提出されます。
精神的・肉体的負担が軽減できる
加害者の特定を自力で行うと、精神的・肉体的負担がかかります。
犯行は夜間に発生することが多く、現場証拠をおさえるには寝る間も惜しんで張り込む必要があります。
しかし探偵に依頼することで、上記のような精神的・肉体的な負担を軽減することができます。
また、探偵は対象者に気づかれることなく証拠を集めることができ、ご自身が危険な目に遭うリスクを避けることが可能です。
調査は秘密厳守で行われるため、外部に漏れる心配もありません。
調査から法的手続きまでトータルサポートができる
当探偵事務所では、犯人特定や証拠収集だけでなく、その後のアフターサポートも充実しています。
警察や信頼できる弁護士への橋渡しを行うことも可能で、裁判や示談などの法的手続きもスムーズに進められます。
ひとりで対応するのは不安でも、専門のスタッフが調査から調査後の動きまで一貫してサポートするため、安心して問題解決を目指すことができます。
車の嫌がらせに関するよくある質問

車の嫌がらせに関するご相談の際に、よくある質問をご紹介します。
証拠収集を自力で行う方法はありますか?
防犯カメラやドライブレコーダーの映像を確認することで、加害者の特定につながる証拠を得られる可能性があります。
ただし、張り込みや尾行といった行為は、相手に発覚した場合ご自身に危険が及ぶ可能性が高い上に、尾行は違法行為になるリスクがあるため、控えたほうがいいでしょう。
自力でできる調査には限界があるため、法的に有効な証拠を集めるためには、プロの専門機関に相談することをおすすめします。
当探偵事務所では、探偵業の届け出に基づき、違法な調査を行うことはありません。
安心してご相談いただけます。
探偵にはどの段階で依頼するのが効果的ですか?
探偵に依頼するタイミングは、嫌がらせに気づいた時点で依頼することがおすすめです。
早めに行動することで、防犯カメラ映像や嫌がらせの痕跡を確実に保存でき、調査をスムーズに行うことができます。
時間が経つほど証拠は失われるため、被害に気づいたらすぐに行動に移すことが重要です。
まずは相談だけで構いませんので、お気軽にご連絡ください。
車の嫌がらせ被害を受けたら当探偵事務所にご相談を!

車への嫌がらせは、いつ誰に降りかかってもおかしくないトラブルです。
ご自身の大切な車のためにも、「こんなところに傷があったっけ?」などの小さな違和感を見逃さず、早めに行動に移すことが重要です。
当探偵事務所では、24時間365日無料相談を受け付けております。
経験豊富なスタッフが相談から問題解決までトータルサポートいたします。
相談や調査内容は秘密厳守で取り扱いますので、ご安心ください。







