木陰の猫

「散歩の途中で、ちょっと目を離したすきに愛犬がいなくなってしまった」「窓を開けた瞬間、愛猫が外へ飛び出してしまった」

──大切なペットが突然いなくなるという状況は、飼い主にとって最も不安なできごとです。

焦りや不安、そして後悔で頭がいっぱいになる中、何をすればよいのかわからず、時間だけが過ぎてしまう人も少なくありません。

本記事では、ペット捜索のポイント、探偵に捜索を依頼するメリット、探偵事務所を選ぶ際の注意点について、くわしく解説していきます。

ペットの捜索は時間との勝負

森の中の犬

ペットが行方不明になった場合は、初動の早さが何よりも重要です。

時間が経てば経つほど、ペットの移動範囲が広がり、発見は困難となります。

ペットによっては、パニック状態になって遠くまで移動することも珍しくありません。

また、雨や寒さによる衰弱、交通事故、悪意のある第三者による連れ去りなどのリスクも、時間とともに高まります。

そのため、「自分で探しても見つからない」「ポスターやSNSでの呼びかけでは限界がある」と感じたら、なるべく早い段階で専門家に相談することが重要です。

行方不明のペット捜索の5つのポイント

木の板にPOINT!の文字

ペットは動きが予想しづらく捜索が困難になりがちですが、いくつかのポイントを押さえておくことで発見を早められる可能性があります。

いなくなった直後が最も見つかりやすい

ペットがいなくなってから最初の3〜6時間は、最も発見の可能性が高い時間帯です。

特に、室内飼いの猫や小型犬の場合、外に出てすぐは強い不安や恐怖を感じるため、遠くへは行かずに近くの物陰に隠れていることが多いです。

まずは慌てず、自宅周辺を静かに呼びかけながら探しましょう。

ペットが自宅周辺に隠れている場合は、ペットの匂いがついたブランケットやおもちゃ、普段ごはんを食べる食器などを玄関やベランダに置いておくことで、帰ってくる可能性が高まります。

交通量が少なくなるとペットが動きやすくなるため、夜間や早朝など、静かな時間帯の捜索も効果的です。

写真・特徴・失踪時の状況を整理して捜索願を周知する

周囲にペット捜索を依頼するために、ペットの写真や特徴を整理しましょう。

情報を広く届けるためには、チラシやポスター、SNSの活用が欠かせません。

以下の情報を明記して、捜索願を作りましょう。

  • ペットの写真(顔アップ、全身アップ)
  • ペットの特徴(毛の模様、首輪の有無、性格、行動範囲など)
  • 失踪時の状況(いなくなった時間、場所、天候、周囲の様子など)
  • 発見したときの連絡先(電話番号、メールなど)

ペットがどの方向へ向かったか、何に驚いて逃げたのかなどの情報は、行動パターンを予測する大きな手がかりとなります。

ペットの捜索願を貼り出す場所としては、近隣の電柱、コンビニ、スーパー、公園、動物病院、ペットショップなどが効果的です。

SNSでは、地域名を含むハッシュタグ(例:#〇〇区迷い犬、#〇〇市迷子猫)を使って投稿することで、エリアを絞って多くの人に拡散できます。

地域の掲示板アプリ迷子動物掲示板など、ローカルなネットワークも活用しましょう。

範囲と時間を広げながら聞き込みする

地域住民からの目撃情報が発見につながるケースは、非常に多いです。

まずは、ご近所や近くの商店、郵便配達員、清掃スタッフなど、日常的に地域を見ている人たちに声をかけてみましょう。

また、近隣の住宅や商店にある防犯カメラにペットが映っている可能性もあります。

映像を確認させてもらえるようお願いすると、行き先のヒントを得られるかもしれません。

移動可能距離と性格から捜索範囲を判断する

犬と猫では、いなくなった後の行動パターンが異なります。

犬の場合、興奮して走り続けてしまうケースが多く、数キロ先まで移動することもあります。

一方で猫は警戒心が強く、近くの物陰や高所に隠れて動かないことが多いです。

そのため、犬は広い範囲での捜索、猫は徹底的な狭域調査が効果的です。

ペットの性格(臆病、好奇心旺盛、人懐っこいかどうか)も考慮して、可能性のある場所を丁寧に調べましょう。

ペット捜索を探偵に依頼するメリットとは?

タブレットにMeritの文字

「ペットの捜索を探偵に依頼するなんて、大げさでは……?」と心配する人もいるかもしれませんが、捜査のプロである探偵に依頼することでペットを取り戻せる可能性が高まります。

捜索ノウハウと地域調査力

探偵は人探しを主な業務とする職業ですが、その調査手法やノウハウは、ペットの捜索にも応用できます。

聞き込み、張り込み、監視カメラの解析、足取りの追跡といった技術を用いて、地域に潜む手がかりを丹念に探し出します。

  • ペットが逃げ出した時間帯や場所の聞き取り
  • 周囲の住民への聞き込み
  • 防犯カメラの映像確認
  • ペットの行動傾向に基づく捜索エリアの特定
  • ポスター配布やSNS活用支援

これらを組み合わせ、飼い主だけではできない範囲まで網羅的に調査できるのが、探偵にペット捜索を依頼する大きなメリットです。

第三者の冷静な視点と持続的な調査力

ペットを失った直後の飼い主は、強い不安感情に包まれていることが多く、冷静な判断が難しい場合が少なくありません。

一方、探偵はプロの第三者として、冷静に状況を分析し、継続的かつ計画的な調査を進めることが可能です。

また、ペットの捜索には根気も必要です。

長時間にわたる聞き込みや現地調査を行うのは精神的にも体力的にも大変な作業ですが、探偵ならばそれを専門的に行うスキルと体制を持っています。

飼い主が仕事で身動きが取れない時間帯でも、探偵に依頼すれば継続的に捜査活動をしてもらうことが可能です。

探偵にペット捜索を依頼する判断基準

吹き出しに基準の文字

以下のような場合は、ペットの命に危険が及ぶ可能性もあるため、探偵事務所に捜索を依頼するのが得策です。

  • 48時間以上経っても目撃情報がない
  • 夜間・早朝などに調査が必要で、一人での捜索には限界がある
  • 防犯カメラの確認や聞き込みを広範囲で行いたい
  • 飼い主が高齢など、身体的な負担が大きく捜索が難しい
  • 「連れ去りの可能性がある」と感じたとき

48時間以上探しても手がかりがつかめない場合や、遠方への移動や連れ去りの可能性がある場合には、探偵やペット捜索専門の業者に相談することも選択肢のひとつです。

探偵や業者に依頼すると費用はかかるものの、時間との勝負であるペット捜索では、早期の依頼が発見率を高めるポイントとなります。

ペット捜索を依頼する探偵事務所を選ぶポイント

虫眼鏡に写るPointの文字

探偵事務所は数多くありますが、調査能力や得意とする領域は異なります。

大切なペットの捜索を依頼する際に、信頼できる探偵事務所を見極めるポイントを紹介します。

料金体系が明確で、不透明な追加請求がないか

ペット捜索の費用は、調査期間・人員・調査範囲などによって異なりますが、相場は数万円〜数十万円程度です。

しかし、焦っている飼い主に対し、高額な追加費用を請求する悪質な業者も存在します。

そのため、料金体系が事前に明確に提示され、契約書にしっかりと明記されているかを必ず確認しましょう。

  • 事前に見積書をもらえるか
  • 契約内容・調査期間・支払方法が明記されているか
  • 成功報酬型・時間制など、料金プランに選択肢があるか

上記は、探偵事務所にペット捜索を依頼する際に、特に注意したいポイントです。

事前に見積もりを出してもらい、契約内容やキャンセル時の対応、成功報酬の有無などをきちんと確認してください。

見積もりを出す前に契約を迫る業者や、成功報酬制と言いながら詳細を説明しない業者は避けたほうがよいでしょう。

探偵業届出がされているかを確認する

探偵業を営むには、各都道府県の公安委員会に「探偵業届出」を提出し、届出番号を取得している必要があります。

これは法律で定められているもので、正規の業者であれば必ずホームページや名刺に探偵業届出番号が明記されています。

  • 探偵業届出証明書の有無
  • 事務所所在地が明記されているか
  • 実在するオフィスがあるか(訪問可か)

インターネット上だけで存在する探偵事務所や、レンタルオフィスでの打ち合わせを行う探偵事務所の場合、会社の実態を把握することは困難です。

信頼できる探偵事務所に依頼したいなら、店舗を構えているかを確認したうえで、契約を結ぶことをおすすめします。

ペット捜索の実績や口コミを確認する

ホームページや口コミで、ペット捜索における調査方法や成功事例を具体的に確認できる探偵事務所は、信頼できる基準となります。

どのような調査方法でペットを保護したか、何日で発見したかなど、具体的なエピソードが書かれているのが好ましいでしょう。

逆に、「成功率90%!」など、誇張された表現ばかりで、詳細が見えてこない場合は実績が不足している可能性が高いため注意してください。

依頼者(飼い主)にどれくらい寄り添ってくれるのかも、判断のポイントです。

よい探偵事務所は、依頼者とのコミュニケーションを大切にし、調査報告を逐一共有するなど、誠実な対応をしてくれます。

ペット捜査に強い探偵事務所の相談窓口

相談窓口の文字

ペットはかけがえのない家族だからこそ、いなくなってしまったときには、悔いのないようにできる限りの手を尽くしたいものです。

時間が経てば経つほど発見が難しくなることを考えれば、早期の対応こそが鍵になります。

探偵への依頼は、最後の手段ではなく、最初に頼るべき選択肢の一つです。

SNSやチラシだけでは手が届かない領域を補い、冷静かつ持続的に調査を続けてくれる探偵は、あなたとペットの再会を支える強い味方になるでしょう。

当探偵事務所は、人探し・ペット捜索において豊富な実績を有します。

しっかりとヒアリングを行った上で、ペットの性格や特性に応じた調査を速やかに実施。

ペットが行方不明で不安な人は、ぜひお早めに当探偵事務所にご相談ください。

執筆/監修者:山内 和也

2025年8月15日

探偵調査歴20年。国内外の潜入調査、信用に関する問題、迷惑行為、企業や個人生活での男女間のトラブルなど、多岐にわたる問題を解決してきました。豊富な経験と実績を基に、ウェブサイトの内容監修や執筆も行っています。