パソコンの画面を見つめる人物とたくさんの悪い文字

インターネットが生活の一部となった現代では、誰もがSNSや掲示板、動画コメント欄などを通じて気軽に情報発信ができるようになりました。

しかし、自由な発信の裏側で深刻化しているのが「ネットでの誹謗中傷」という深刻な問題です。

顔が見えない匿名性を悪用し、個人や団体を傷つける言葉や偽の情報が飛び交うケースは後を絶ちません。

この記事では、ネットでの誹謗中傷の実態や具体的な対処法についてお伝えします。

また、問題を解決するために探偵事務所に相談するという新しい選択肢も詳しく解説します。

あなたが被害を受けたとき、泣き寝入りしないために何ができるのかを知っておきましょう。

ネットでの誹謗中傷とは?その実態と深刻さ

スマホと嘘×、誹謗中傷×、デマ×と書かれた紙

「ネットでの誹謗中傷」の問題が今や社会的な課題として深刻化しています。

「たかがネットの書き込み」と見過ごされがちですが、実際には学校や職場、家庭、精神面にまで影響を及ぼす重大なトラブルに発展することも少なくありません。

なかには命に関わる痛ましい事件へとつながったケースもあります。

ここからは、ネット誹謗中傷の実態と深刻さについて詳しく解説します。

ネットでの誹謗中傷の定義とは

「誹謗中傷」とは他人を悪く言ったり、根拠のない噂や虚偽の情報を流して他人の名誉や信用、社会的地位を傷つけたりする行為を指します。

これがインターネット上で行われると、「ネットでの誹謗中傷」と呼ばれます。

インターネットの特徴である匿名性と即時性によって、ネットでの誹謗中傷は非常に拡散しやすく収束しにくい性質を持つことが特徴です。

ネットでの誹謗中傷には、以下のようなものが含まれます。
  • 「死ね」「消えろ」「キモい」などの暴言
  • 根も葉もない噂や虚偽の情報
  • 個人情報の暴露(いわゆる晒し行為)
  • 性的な内容や誹謗画像の拡散
  • 「こいつは詐欺師」など社会的信用を損なう発言

誹謗中傷がネット上で起こる主な場所

ネットでの誹謗中傷は特定の場に限定されず、さまざまな場所で日常的に発生しています。

以下はその代表的な場所の例です。
  • SNS(X、Instagram、Facebookなど)
  • 匿名掲示板・まとめサイト
  • 口コミサイト・レビュー欄
  • YouTube、TikTok、配信プラットフォーム

ネットでの誹謗中傷による深刻な被害

ネット上の誹謗中傷は単なる言葉のやり取りに見えて、その被害は実に深刻です。

被害者は見えない攻撃にさらされながら日々を過ごさなければならず、精神的なストレスや不安感、怒りや自己否定といった感情に苦しんでいます。

誹謗中傷が拡散されることで、周囲の人間関係にも影響が及ぶこともあります。

家族や友だち、職場の同僚からの視線が変わったと感じたり、実際に距離を置かれたりすることで孤立感を深めてしまうケースも珍しくありません。

また、ネットの投稿は一度拡散されてしまうと、完全に消し去ることは極めて困難です。

「ネットに一度書かれた情報は半永久的に残る」と言われるように、過去の投稿が数年後になって再燃し、被害が蒸し返されることもあります。

さらに深刻なのは、自死に至るケースが後を絶たないことです。

過去にも、匿名掲示板やSNSでの執拗な中傷を受けたことで、若者や著名人が命を絶った悲しい出来事がありました。

ネットでの誹謗中傷は単なる「ネットトラブル」ではなく、誰かの人生や命を奪いかねない重大な社会問題であるという認識が必要です。

ネットでの誹謗中傷を受けたときの対処法

付箋とペンの下に問題解決の文字

ネット上での誹謗中傷に気づいたとき、最初に感じるのは「どうしたらいいかわからない」「誰に相談していいのかわからない」という不安ではないでしょうか。

ここからは、ネットで誹謗中傷をされたときにどのような行動を取るべきかを解説します。

感情に任せた対応は避け、被害を最小限にとどめる行動を取りましょう。

証拠の確保が最優先

ネット誹謗中傷に遭遇したら、最初に行うべきことは「証拠の保存」です。

投稿が削除されたりアカウントが非公開になったりしてしまうと、被害を受けた証明が困難になりますので、以下を参考にどんな些細な投稿でも証拠化しておくことが重要です。

  • 中傷内容のスクリーンショット(全体が見えるように)
  • 投稿日時、ユーザー名、ID、リンク(URL)
  • スレッド全体の流れ(可能であればまとめて保存)
  • 拡散された件数、引用、リツイート数などの影響範囲
  • サイトのドメイン名や投稿元情報

感情的にならず、冷静な対応を心がける

誹謗中傷を見た直後は感情的になってしまいがちですが、加害者に対して直接連絡したり、こちらも攻撃的な発言を返したりするのは逆効果です。

さらなる炎上や二次被害、トラブルの拡大につながる恐れがあります。

冷静に事実関係を整理し、第三者的な視点で対応できるよう準備を整えましょう。

サイト運営者・プラットフォームへの削除依頼

証拠を残したあとは、誹謗中傷の投稿を削除してもらうようにサイト運営者やSNSの運営会社に削除依頼を出しましょう。

削除依頼時に求められる情報はプラットフォームによって異なりますが、削除までに時間がかかる場合や削除依頼を却下される可能性があることはどこも同じです。

また、削除しても拡散された情報はネット上に残り続ける可能性があることも覚えておいてください。

弁護士や専門家に相談する

「これは悪質だ」「著しく名誉毀損されている」「実害が出ている」と感じたら、速やかに弁護士などの法律の専門家に相談しましょう。

名誉毀損や侮辱罪に該当するかの判断、損害賠償請求の可否、投稿者特定に向けた発信者情報開示請求の準備など、プロの視点で今後の戦略を立ててくれます。

ただし、弁護士に依頼する前に、「証拠がそろっているか」「加害者の特定に手が届くか」が重要なポイントになるため留意しておきましょう。

探偵に相談するという選択肢もある

最近ではネットでの誹謗中傷の加害者特定に対応可能な探偵事務所も増えています。

加害者が匿名アカウントを使っていた場合でも、独自の調査によって本人を特定できるケースは珍しくありません。

探偵は発信者情報の追跡に長けており、以下のような調査を行うことができます。

  • 投稿時刻や文体の照合による同一人物特定
  • サーバー情報の収集や提携弁護士との共同調査
  • オフラインでの聞き込みや張り込み調査
  • 誹謗中傷がどこまで広がっているか確かめるためのネットパトロール

「まだ弁護士に相談する段階かわからない」「まずは相手の正体を知りたい」という場合に、探偵事務所は有効な第一歩となります。

探偵事務所に相談するという選択肢

相談を受ける女性スタッフ

昨今、ネットでの誹謗中傷の解決策のひとつとして、探偵事務所に相談する方法が注目されています。

探偵と聞くと「浮気調査」や「人探し」のイメージが強いかもしれませんが、ネットでの誹謗中傷や風評被害、ネットストーカーの調査を行う探偵事務所が増えており、解決実績も決して少なくありません。

探偵事務所がネットでの誹謗中傷に対応できる理由

探偵事務所は、情報調査や証拠収集を得意とする「民間の調査機関」です。

警察のような強制力はありませんが、独自のネットワーク・分析手法・調査技術を使い、個人が特定できないようなインターネット上の匿名ユーザーの行動を解析することができます。

探偵に依頼できる調査とは

探偵事務所での誹謗中傷に関する調査依頼では、以下のような内容を依頼することができます。

  • 誹謗中傷の発信者特定調査
  • 書き込み元の端末・回線情報の特定
  • 誹謗中傷投稿の拡散経路の分析
  • 風評被害の状況調査
  • 弁護士の紹介など法的措置に向けた

探偵事務所での調査結果は、法的措置を行うための重要な証拠として活用されることも少なくありません。

調査から法的措置までして一貫してサポートしてくれるため、探偵は誹謗中傷に悩む被害者の心強い味方となっています。

探偵に依頼するメリットとは

探偵に依頼する最大のメリットは、「加害者を特定するための合法的な調査力」を得られることです。

匿名性の高いネット空間では、投稿者の正体を明らかにすることは簡単ではありません。

しかし、探偵は情報収集や分析に長けた専門家であるため、法律の範囲内で可能な限り投稿者の特定に向けた調査を進めることができます。

探偵は独自の調査ノウハウを活用して被害の全貌を丁寧に洗い出し、加害者の特定を行います。

また、ご依頼者の要望に応じて、インターネットプロバイダとの交渉に必要な情報整理や法的措置の準備に向けた証拠保全のサポートも可能です。

さらに、被害者が「ひとりで悩まずに済む」という精神的な支えになるメリットも見逃せません。

誹謗中傷の被害にあっている人の多くは周囲に相談できず、孤独の中で苦しんでいます。

そんなとき、信頼できる第三者が寄り添いながら一緒に対処に取り組んでくれることは、心理的な安心感につながるでしょう。

探偵に相談することで「自分の人生を取り戻す」

探偵に相談することは、単なる調査のためだけではありません。

「誰が、なぜ、あなたを傷つけたのか」という真実にたどり着くことで、被害にあった方の多くが「やっと前に進める」と感じています。

匿名の影に隠れて誹謗中傷を繰り返す加害者に対し、逃げずに立ち向かうための武器として探偵事務所は非常に頼もしい存在です。

匿名だからと言って「泣き寝入り」する必要はありません。

正しい手段を取ることで、誹謗中傷のない未来を取り戻すことができます。

実際にあったネットでの誹謗中傷の調査事例

実例の文字

 

最後に、探偵事務所に寄せられた実際の調査事例を紹介します。

加害者特定や被害収束に至った流れを詳しく見ていきましょう。

事例1:会社の口コミサイトに書き込まれた悪質な投稿

ある都内のIT系中小企業では、求人媒体に掲載していた情報を見た求職者からの応募が突然激減しました。

理由を調べたところ、企業の評判サイトや匿名掲示板に「給料未払い」「パワハラ体質」「ブラック企業」といった根も葉もない悪評が書き込まれていることが判明しました。

社内事情に精通していなければ書けない内容が含まれていたことから、経営者は内部関係者による投稿を疑いましたが、社内で調査しても手がかりがつかめないため探偵事務所に相談。

探偵は書き込み内容の文体や言い回し、投稿時間、使用IPアドレスなどを総合的に分析しました。

さらに、社員の退職時期との照合や他SNSでの書き込み履歴も調査対象に含めたところ、元社員が私的な恨みから悪意ある情報を発信していたことが特定されました。

この調査報告を元に、企業は顧問弁護士を通じて発信者情報開示請求を行い、損害賠償を請求。

結果的に加害者との示談が成立し、投稿はすべて削除され、企業の信用も徐々に回復しました。

事例2:子どもがSNSでいじめにあった

中学生の男子生徒がSNSで実名を挙げられ、「不潔」「勉強ができない」「発達障害」などと中傷されていることを保護者が確認。

保護者は学校に相談したものの、「SNSの情報は誰が書いたのか特定できない」として積極的な対応が得られず、いじめはさらに深刻化していきました。

保護者が探偵事務所に調査を依頼すると、調査によってSNSへの書き込みが放課後の時間帯に集中していること、また特定のスマートフォンからアクセスされていた可能性が高いことなどが判明しました。

さらに、学校関係者に聞き込み調査を行い、学校内でSNSと同様の文言を使って生徒をからかっていたグループの存在も確認しました。

探偵の調査報告書を教育委員会に提出したところ、学校側もようやく加害生徒への指導・謝罪対応に取り組み、掲示板の削除依頼も迅速に進められました。

子どもの心の傷は少しずつ癒え、元気に登校できる日も増えているそうです。

無料相談窓口のご案内

キーボードと相談窓口の文字列

ネットでの誹謗中傷は、放っておけば生活にも人生にも大きな傷を残す深刻な問題です。

だからこそ、誹謗中傷の被害を受けたときは当探偵事務所にご相談ください。

当探偵事務所では加害者の特定から法的措置の橋渡しまで、あなたが泣き寝入りしなくて済むように最後までサポートします。

24時間365日、無料相談窓口にて相談を受け付けています。

あなたは傷つけられていい存在ではありません。

正当な手段で自分を守るためにも、私たちにつらい悩みを打ち明けてください。

執筆/監修者:山内 和也

2025年9月10日

探偵調査歴20年。国内外の潜入調査、信用に関する問題、迷惑行為、企業や個人生活での男女間のトラブルなど、多岐にわたる問題を解決してきました。豊富な経験と実績を基に、ウェブサイトの内容監修や執筆も行っています。