
家出・失踪人は、なぜ姿を消してしまったのでしょう。
考えられる可能性は数々あります。
「認知症やうつ病などの疾病関係によるもの」、「家庭環境によるもの」、「犯罪に巻き込まれてしまったケース」などさまざまです。
どんなケースであっても、早めの捜索がカギを握ることは間違いありません。
家出・失踪人調査とは、突然いなくなったご家族や知人の行方を探し、無事を確認するための専門的な調査です。
単なる「人探し」とは異なり、緊急性や身の安全を最優先にしながら調査を進める必要があります。
本記事では、家出・失踪人の探し方と、探偵による調査について解説していきます。
目次
家出・失踪人調査に必要な情報
家出・失踪人調査は、残された情報を手掛かりに調査を進めていきます。
その情報量で、調査の難易度は大きく変わってきます。
自力で探す場合も、専門機関に依頼する場合も、これらの情報を整理するところから捜索は始まります。
具体的にどのような情報が有力な手がかりになるのか解説します。
- 氏名(漢字フルネーム)
- 性別
- 年齢または生年月日
- 住所
- 顔写真(あれば全体写真も)
- 家族構成
- 学校
- 勤務先
- 最後に見た場所
- 最近の様子
- 交友関係
- 趣味や習慣
- お気に入りの場所
- 生活エリア
- SNSの情報
家出・失踪人を自力で探す方法
家出・失踪人を探し出すには、3つの方法があります。
それらをくわしく解説していきます。
ビラ配り
家出・失踪人が10代であったり、高齢者の場合は近場で見つかることが多いため、ビラ配りが有効です。
家出・失踪人の写真、特徴、最後に目撃された場所、連絡先などを記載します。
写真は最新のものにしましょう。
※ただしビラを配布する際には、事前に警察署に届け出を出し、許可を得る必要があります。
インターネットを活用
家出・失踪人が10代・20代の場合、SNSでの活動が盛んな可能性が高いです。
最後の投稿や、友人とのやり取りから、手がかりを得ることが出来るかもしれません。
また、人探し専用の掲示板もあるため、そこから情報を得るのも手です。
※プライバシーの問題には十分に気を付けて、捜索してください。
親族・友人・知人に連絡
家出・失踪人が最後にどこで何をしていたかを知るために、親族・友人・知人に連絡を取りましょう。
直近の行動、心境を知っている可能性があります。
これも家出・失踪人の居場所に繋がる、重大な手がかりになります。
家出・失踪人調査を依頼する場合
しかし、自力で探すのにも限界があります。
特に、予期せぬ事件に巻き込まれている可能性がある場合、捜索する方にもリスクが伴い、大変危険です。
単独での捜索は控え、協力者や専門家の手を借りましょう。
警察に行方不明者届を出す
警察に行方不明者届を出すためには、行方不明者の写真・最後に現れた場所・特徴などの情報が必要です。
ただし、行方不明者届を出せる人は限られており、面識がある程度の他人では出せません。
下記の関係にある人が、行方不明者届を出すことができます。
- 捜索対象者の家族、親族
- 捜索対象者の後見人
- 捜索対象者の監護者
- 捜索対象者の同居人
- 捜索対象者の雇用人
警察が捜索に乗り出すことができるのは、事件性があると判断された場合や、特異行方不明者に該当する場合です。
特異行方不明者に該当するのは、以下の通りです。
- 犯罪に巻き込まれ、被害にあうおそれのある者
- 事故にあっている可能性がある者
- 遺書などがあり、自殺のおそれがある者
- 精神障害にあり、自他を傷つけるおそれのある者
- 病人・高齢者・年少者など、自救能力がないことにより危険が生じるおそれのある者
特異行方不明者に該当しない場合は一般行方不明者とみなされ、積極的な捜索は望めないため注意が必要です。
探偵に調査を依頼する
自力で家出・失踪人を探すには、個人情報保護法や探偵業法などの法令遵守の観点から、動きが制限される場合があります。
しかし探偵による調査であれば、合法的かつ安全に捜索にあたることができます。
探偵は独自のネットワークと豊富な経験により、広い範囲での捜索を行うことも可能です。
事件性の有無に関わらず捜索することもできるため、警察に届けを出したけれど特異行方不明者とみなされずに積極的な捜索が望めなかった場合も、探偵は依頼を請け負います。
早めに捜索したほうが良い理由3選
家出・失踪人は、行方不明が長引けば長引くほど、発見される確率は下がっていきます。
「きっとすぐに帰ってくるはず」と楽観視してしまうのは大変危険です。
本章では、早めに捜索した方が良い理由を解説していきます。
時がたつと情報が薄れていく
最後に残された痕跡や、信ぴょう性のある情報は、日々薄れていきます。
家出・失踪人が最後に発見された場所から遠く離れていく可能性もあり、風化してしまった情報で探し続けるのは難航を極めるでしょう。
最後に見た服装や、外見の特徴からも変わっていくため、それを考慮して捜索にあたる必要があります。
命に関わる危険性がある
事件に巻き込まれている場合、時間の経過によって危険度は増していきます。
また、自ら計画した家出であっても、何らかの犯罪に巻き込まれる可能性もゼロではありません。
迅速な対応が、対象者を命の危険から救います。
家出・失踪人調査を依頼・調査する流れ
家出・失踪人調査は早期の対応が重要です。
一人で探すよりも、複数人で探す方が見つかる可能性は高まります。
ここでは実際に家出・失踪人調査を依頼するときの流れをご紹介していきます。
無料相談
当探偵事務所ではお問い合わせフォーム・メール・電話・LINEにて、24時間365日無料相談窓口にて相談を受け付けています。
家出・失踪人に関する情報をまとめておくと、よりスムーズに依頼が進みます。
調査方法
いただいた情報・痕跡をもとに、捜索プランを検討します。
探偵が行なうことができるのは以下の調査です。
- 尾行調査
- 素行調査
- 身辺調査
- 実家調査
- 勤務先調査
- 聞き込み調査
- 張り込み調査
専門知識を持った探偵が、独自のネットワークを駆使して調査にあたります
また、防犯カメラ映像の解析・照合や、ドローンによる広域監視など、最新機器を使った捜索も可能です。
探し出した後のサポート
家出・失踪人調査は対象者を見つけて終わりではありません。
当探偵事務所では、発見後の再会サポートやトラブル解決に向けた介入・安全確保も行います。
安心して最後までお任せください。
家出・失踪人調査でよくあるご質問
家出・失踪人の調査は不安がつきものです。
その不安を少しでも払拭するために、家出・失踪人調査でよくあるご質問にお答えします。
Q.1失踪してからどのくらいで相談すればいいですか?
家出・失踪が発覚してから、できる限り早期のご相談がおすすめです。
特に、未成年者や高齢者の場合は、24時間以内の相談を推奨しています。
捜索方法や成功率は、家出・失踪からの経過時間によって大きく左右されます。
速やかに専門家への相談をご検討ください。
Q.2家出人・失踪人の情報や相談内容は、どのように取り扱われますか?
提供していただいた情報は、捜索目的以外には使用いたしません。
また、プライバシー厳守で調査にあたるため、第三者に捜索していることが知られることもありません。
Q.3相談後に新たな情報が浮上した場合は、どうすればいいですか?
どんなに小さな手がかりでも、迅速に共有してください。
齟齬のない連携が、捜索成功のカギとなります。
家出・失踪人調査解決事例
大事な人の行方がわからず、不安でいっぱいかもしれません。
最悪の想像ばかりしてしまって、頭のなかが真っ白になってしまうことも。
しかし、そんな時こそ無事に見つかったときのことを考え、残された痕跡や情報を整理しましょう。
当探偵事務所での家出・失踪人調査の解決事例をお伝えします。
事例①高校生の息子が、下校してから姿を消した
息子が家に帰ってきません。下校時に友達と別れてから、消息が途絶えています。
姿を消してから2日が経っています。こんなことは初めてで、心配でたまりません。
聞き込み調査により、対象者が学校でいじめにあっていることが発覚。
学校に行きたくないがゆえに失踪したのではないかと推測し、家の近辺を中心に捜索しました。
その結果、家からほど近い公園に身をひそめていたところを保護されました。
カラオケやネットカフェを転々としていたようで、無事保護されてから、失踪の理由を知った両親と話し合いの場を設けました。
探偵は、新たに発覚したいじめ問題の根本的解決のためにも、尽力しました。
事例②一昨日から妻が帰ってこない
私は妻と2人暮らしなのですが、一昨日から家に帰ってこなくなりました。
荷物や部屋はきれいに片付けられていました。
対象者は県外のビジネスホテルで発見されました。
各地の防犯カメラ映像からルートを絞った結果、発見にいたりました。
姿を消した理由は、依頼者との大喧嘩によるものだと判明。
きちんと話し合いたいというご依頼者の意向を伝え、2人の間を取り持ちました。
事例③一人暮らしをしていた娘が、しばらく大学にきていないと連絡がきた
県外で一人暮らしをしている娘が学校にも行かず、家にも帰っていないという情報が入ってきました。
真面目な娘が無断欠席を繰り返すとも思えません。事故や事件に巻き込まれていないか、調べてほしいです。
住んでいた部屋もそのままで、対象者の友人からも行き先の手がかりが得られなかったため、緊急度が高いと判断。捜索の手を広げ、最新機器の力も借りながら、総出で探しました。
その結果、彼女は遠く離れた土地で見つかりました。
以前から悩まされていたストーカーからの被害に怯え、誰にも告げずに姿を消したとのことでした。
探偵はストーカー被害の証拠収集も行い、警察への橋渡しを行いました。
その後、彼女をつけ狙っていたストーカーは然るべき処罰を受け、彼女は無事家族と再会することができました。
家出・失踪人調査を行いたい場合はぜひご相談ください
家出や失踪には、何らかの理由・原因が潜んでいます。
対象者を探し出し、失踪した理由を突き止めて、根本解決に導くのが、私たち探偵のできることです。
あなたの大事な人を探し、再会するために、私たちは少しの情報も見逃しません。
何事もなく無事な姿でもう一度会うために、一刻も早く動き出しましょう。